まいまい京都 以倉さん
まいまい京都の以倉さんに、まち歩きと音声ガイドについてお話をうかがいました。
・参加費は全国的に安いところが多いが、まいまいはやや高い。これがけっこう重要。高いと客の意気込みが違ってくるし、ガイドも楽しんでもらおうとする。また高いと言っても旅行会社に比べると安い。
・ガイドは多い。500人近く。年齢、職業、趣味も様々。シーズンごとに依頼。非効率だけど、まちの魅力は人。
Q.どのように依頼する?
→A.積み重なった結果。募集はしていない。京都に来て10年(もとからいるわけではない)。たとえば本やwebを見て連絡したり、紹介だったり。持ち込みもあるけど、その人が暮らし等で考えてきたことがおもしろい。ガイドさんが前面に立つ。その人の仕事がコンテンツ。たとえばブラタモリは趣味への愛情が伝播してくる。
・まちの関係性を体感する。行政との共同ツアーもある。民間では行けないところに行ける。大人の社会科見学(会社)。史跡等だけでなく企業や店、鉄工所なんかも。ダークツアーというか、被差別部落も行った。
・人に依頼する。プログラムが先にあるのではない。話しながら決めていく。先に決めてしまうと、過去に失敗があった。
・オンラインツアーは多いときは900人。人数の制限がない。普段は入れないところに入れる。一見さんお断りでも入れる。リアルはリアルの価値が高まる。
・ファンが多い。満員がネック。土日祝が多い。平日は2日に1つくらい。
・マイクロツーリズムが言われる前から、こちらはずっとマイクロツーリズム。でも地元の人に向けてるわけではない。観光客に寄りすぎていない。地元の人が食べないものを食べさせたり、これを出しときゃいいんでしょみたいなことをしない。内外どちらも楽しめる。理想は半々。
・ガイドの年齢は気にしてないが、お客さんよりやや上くらいか。楽しみなれた参加者が一定数いるのは大事。一人参加も大事。参加者の質、コミュニケーションの質のためにも値段は重要。つながりをつくろうとまでしない。いろんなかかわり方。あくまでもそのコースに来たいと思う人に来てほしい。appleが割引しないのと似たように割引しない。リピートも、初参加も。
・音声はイベント性がない。テレビ < YouTube < オンラインツアー < リアルまちあるき の順にイベント性、一回性が強まる。まちあるきのクオリティはテレビとかより低いけど、今見えるものから何が読み解けるか。まいまいポケットのオーディオは現地に行かないと使えない。やるとすると、長い目で考えないといけない。
・音声は現地の販売ルートがないとむずかしいかも。
・MaaS(マース)
・参考にしたものは、長崎さるく、茶谷さん、大阪あそ歩。
2020年10月2日
はけの学校:土肥、野口、横田