千村さん・岡本さんのお話

千村裕子さん(祖母)
野川沿いの家に住んで50年。中学校で理科を担当。また小学校では絵や工作で子供の居場所づくりに携わってこられました。

岡本香音さん(孫)
はけ生まれはけ育ち。現在は大学に通いながら、映像や設計の仕事もされています。

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千 家は中前橋のあたりで、孫は回帰線保育所でした。落ち葉の中でもがいて育ちました。放牧です。

岡 子供の頃から毎日のように武蔵野公園や遊水池で遊んだ記憶があります。あそこで育ったことが僕を形作っていることは間違いありません。
今は早稲田の3年で、映像の是枝裕和監督のゼミに入っています。そこではみんなで映画を作りますが、協賛金を集めて上映までやります。撮影のロケ場所を探す時に、よく知っていて空間的なつながりが出るのと、客観的に見ても野川がうってつけでした。そこからいろいろアイデアももらいました。

――いろんな分野の学生たちが集まってやることの意味がありますよね。

岡 先生も商業的に流行る映画を作ってほしいわけではなく、共同でものを作ること自体を楽しんでほしいし勉強をしてほしいと。「手練れはいらない」と。

千 うちが楽屋みたいになりました。大学生が8人くらい来て衣装着たり化粧したり。

――はらっぱに愛着がある千村さんの孫が映像を撮っているって知人に言ったら、さすが千村さんの孫だって言われたんです。もう80いくつですね。

千 我ながらそんな時間が過ぎたかとね。70はまだひよこみたいなものです。なんでもできます。
50年前にはけ引っ越してきた時はまだいろいろ掘っている最中でしたね。粉っぽいし砂っぽい。野川も下水が流れてて。その後整備されました。

――はけは今、緑関係の人は緑だけ、生物関係は生物だけとバラバラなっています。そういう方々や千村さん岡本さんの活動をはけという舞台でつなげられれば、地域の魅力的な情報発信になるのではないか。そういうのを一緒に考えられればいいなと思います。

岡 映画を撮っていた時みんなで祖母の家に行くと、祖母は勝手に小金井のこととかしゃべり出すんですが、けっこうみんな楽しそうに聞いているし、僕も聞いていて面白いんです。ちゃんと残しておきたいなとカメラを回したりしました。といってもいつそのモードに入るか、いざカメラの前で話してと言ってもなかなか難しかったりもしますが。ただそういうことは自分のやりたいこととしてあるので、それと重なる部分があれば。

――それは願ってもないです。ありがとうございます。
写真ですが天気がいいので外で撮りましょう。ここ(環境楽習館)ははけの上で木もきれいだし、宮本さんの跡地ですし。

千 宮本さんといえばなつかしいです。お布団がいっぱあって、海外派遣の仲間たちが泊まりに来ると宮本さんにお布団を借りに行きました。

2021年2月4日 小金井市環境楽習館
担当:野口、土肥、横田