国分寺崖線と「ハケ」

古多摩川が武蔵野台地を削り取った河岸段丘で、斜面地が立川から世田谷まで30kmも続く地形を国分寺崖線と呼びます。
そこには武蔵野の面影を残した雑木林や、斜面から染み出す湧き水による小河川や湧水池などがあり、豊かな自然環境が残されています。

また、崖線の上からは富士山や丹沢山系などが眺望でき、遺跡や寺院などの史跡も多く、古いお屋敷なども残されています。そのため東京都の景観基本軸にも指定されており、その優れた環境を保全していく取り組みもあります。

「ハケ」とは、国分寺崖線が湧き水によって侵食された地形を小金井あたりの土地の人々が呼び習わしていた言葉のようですが、大岡昇平の「武蔵野夫人」にも登場し、いつしかその付近の地形も含め、親しみを込めて「ハケ」と呼ばれるようになりました。

ハケを知りハケから学ぶ

「はけの学校」は、小金井のはけを中心に国分寺崖線全体を見据えて、その魅力や重要性を紐解きます。

伝え残すためにはどうしたらいいのでしょうか。宅地開発がさらに進み新しい住人が増えていくと、その斜面がなぜあるのか、かつての人たちはどのようにこの斜面の恩恵をうけていたのか、その重要性がますます薄れて忘れられてしまいます。

私たちは、土地を歩き風景を紹介するガイドウォークや、そこで暮らす人々の声や想いを集めるなどの情報収集を通して、国分寺崖線どのように未来に残していくかを考えています。

はけの学校 過去の活動はコチラ▶︎https://coconblend.com/hakeschool.html